背負いの美学




RANGER RUCKSACK

RANGER RUCKSACKは定かでは無いが1964年頃に登場。別称ARVN RUCKSACK、ARVN PACKとも言う。

画像のタイプはアメリカ軍によって南ベトナム軍レンジャー部隊の為に作られたもので、 主に南ベトナム軍が使用していた。また容量の少ないM1941 FIELD PACK（HAVER SACK）を 使用していたアメリカ軍の海兵隊や、容量が大きいリュックサックを必要としたアメリカ軍の特殊部隊系、 稀に陸軍一般兵などでも使用している画像を見る事が出来る。

コットン製のこのリュックサックはパック本体に大きなポーチが2つあり、 通気性を確保する為と重量の負担を軽くする為に、 背中からパックを離しておくスチール製のX型フレームの上にマウントされている。 またフックを引っ掛けるハトメ部分、スライドキーパーを装着する部分とストラップが付属しており、 様々なアイテムを取り付けることが出来る。

補足になるがベトナムで現地生産を可能とした作りになっているが、アメリカやタイなどでも生産されており、 確証は無いがタイ製とアメリカ製とベトナム製では若干異なる作りになっていると言われている。 またアメリカ製のものだと思われる物にFSN（連邦物品番号 8465-782-3133）のタグが付いてるものと、 一部にストラップを通す部位がナイロン製の物を確認しいている。 試作段階ではフレームが籐製だったと言われており、タイ製（タイ軍使用？）と言われているオールナイロン製も存在している。 RANGER RUCKSACKはフランス軍のリュックサック、 INDIGENOUS RUCKSACK、M1945 FIELD PACKを 参考にしたと言われている。