背負いの美学

NVA / NLF RUCKSACK
3ポーチ・中国製

NVA / NLF RUCKSACKは定かでは無いが1960年代に登場。

画像のタイプは中国製だが、ベトナム製（下記参照）も存在する。主に北ベトナム正規軍、南ベトナム民族解放戦線で使用していた。稀に容量が大きいリュックサックを必要としたアメリカ軍の陸軍一般兵、海兵隊、特殊部隊系などでも使用している画像を見る事が出来る。

コットン製のこのリュックサックはパック本体に小さなポーチが3つ、背中には地図等を収納する大きなポケットが付いている。このポケットの内側は防水用のゴム張りで出来ている。またリュックの底にはスコップ等を装着するストラップが付いている。

補足になるが縫製がしっかりしているものは主に中国製と言われているが、中にはベトナム製（東南アジア製）も存在する。元々は緑色らしいが退色して茶色系(カーキ色）に変わってしまっている場合がある。

3ポーチ・ベトナム製

全体を中国製と比べてみると、中国製では硬めの生地になっているのに対し、ベトナム製（東南アジア製）は一回り小さく、生地が柔らかめの生地になっており、生地は数種類存在している。また3ポーチ・中国製と同様、リュックの底にはスコップ等を装着するストラップが付いているタイプと、ストラップが付いていないタイプがあり、画像のものはストラップが付いていないタイプ。さらに背中のポケットの内側は防水用のゴム張りになっておらず、ポケットの金具が3ポーチ・中国製だと金具（中央）になっているのに対し、3ポーチ・ベトナム製は紐になっている。

補足になるがナイロン製も存在している。元々は緑色らしいが退色して茶色系(カーキ色）に変わってしまう傾向があるが、茶色(カーキ色）が初期型、緑色が後期型とする説もある。

2ポーチ・ベトナム製

全体を3ポーチ・ベトナム製と比べてみると、 3ポーチ・ベトナム製ではポケットが3つになっているのに対し、2つになっている。こちらも3ポーチ・ベトナム製と同様、生地が柔らかめの生地になっており、生地は数種類存在し、リュックの底にはスコップ等を装着するストラップが付いているタイプと、ストラップが付いていないタイプが存在する。また背中のポケット（※画像のものはとれている）の内側は防水用のゴム張りになっていない。

補足になるがゴム引きコットン製？・（背中ポケット有）も存在しており、 2ポーチタイプが初期型、3ポーチタイプが後期型とする説もある。また2ポーチ・ベトナム製はRANGER RUCKSACKに類似しており、確証は無いがどちらかをコピーしたものかもしれない。またこれとは別に1ポーチ・ベトナム製や米軍のHAVER SACKを模したタイプも存在している。

※NVA / NLF RUCKSACKは戦後品や複製品も多く存在しており、紹介しているものもNAM戦当時のものかは不明です。