病んでいる人々？ 7

これは私と隊員Mのお話。

その日は隊員Mの部屋で酒を飲みながら軍装談義をしていた。

二人とも飲みすぎて夢の世界の住人になっていたのだが、

のちに二人ともこのことを後悔するのである。

事件は先日、購入してきた使用済みのスモーク弾を手に取ったところから始まる。

隊員M：「これ結構、中、錆びてんなー。」

スモーク弾を見ながら言った。

そこで私も覗いてみた。

私：「どれどれ。うわーきてんなー、これ。」

隊員M：「中、穿り出して、やすりかけるか。」

私：「そーすんべ。」

早速、やすりを持ち出し作業を開始した。黄色のスモーク弾だったので錆びと黄色の粉末が出てくる。

ある程度やったところで中にカスが溜まったので水で流すことにした。

私：「水で洗ったはいいが、ビショビショだな。」

隊員M：「火で蒸発させるか！」

私：「おー、じゃあ、あぶるぞー。」

ガスレンジの上にスモーク弾を割り箸で固定し、火を付けあぶり始め、その場所を離れた。

少したってガスレンジの方を見た時である！

『モアモアモア、シューーーー』

スモーク弾から黄色い煙がでてるではないか！

隊員M：「うわわわ、状況ガス！！」

私：「そんな冗談言ってる場合ではないべ！はやく、はやく！」

急いで駆けつけ火を止める前にスモーク弾に手をだした。

隊員M：「ぐわーーーー、あちぃ！！」

スモーク弾が火で熱くなっていて落としたのである！

普通に考えれば常識であるだが、2人の思考回路はかなりぶっ飛んでおり、まともに思考できる状態ではなかった。

相変わらずスモーク弾は黄色い煙を吹き出している。

隊員M：「へ、へ、ヘリがきちまう！」

私：「おおおお、はやく外に出さなければ！ぐわっちー！！」

またもや熱いスモーク弾を握り同じ事をする馬鹿。

私・隊員M：「どはははははははっはー！」

二人共、半狂乱状態だ。

しばらくしどうにか落着くことができた。

冷静になって部屋を見てみると台所が少し黄色に染まっていた・・・・・。