病んでいる人々？ 3

これは私と隊員Mのお話。

隊員Mと某基地のオープンゲートへ行く為、早朝から車で出かけた。

その日はチームの臨時ゲームだったので車には装備品や銃がごっそりのっていた。

しばらく車を走らし現地に着くと基地の入口はもう車で渋滞し混雑している。

私：「うわーマジかよー、もう並んでるぞ。」

隊員M：「しゃーねーなー、並ぶしかねーよ。」

しぶしぶ車を最後尾に付け順番を待つ。

私：「しかしおっせなー。他の基地の時はすんなり入れたけどなー。」
※当時は警備が厳しくありませんでした

のろのろと入口に近づいて行く。

隊員M：「おお、見てみろよ！兵士がいるぜ！ベレッタを付けてるぞ！」

私：「えーマジマジ！おおお、付けてる、付けてる！」

テンションがあがりまくる二人。

隊員M：「なぁー凄いよなー！あ、あれ？なんか兵士がトランク開けてるぞ！」

私：「なんだー検問だよ、検問。これで遅かったのかー、まぁコソボとかあるから厳重なんだべ。」

隊員M：「そっかー、まぁ時期が時期だ・・・・・、お、おい！！まずくねぇーか！！」

私：「え、何が？あ、あぁあああああああああ！」

私達は車の荷台を見た。銃や装備、それらに付属している手榴弾の数々！

米軍兵士に

『でぃす いず あ とぉーい、えへ。』

なーんてかわいく言っても絶対通用しない！

どう見てもテロリスト集団である！

私：「や、やべー、ユ、ユータン！！！」

車はもうゲートの目の前である。私は急いでハンドルを切った！

隊員M：「おいおい！はやく！はやく！」

私：「うおおおおおお！！」

車はF1並の速さで基地から遠のいて行った・・・。

後方で米軍兵士が

『Hey！Hey！』

と叫んでいたかどうかは知らない・・・。